2008年06月16日

ロジウム仕上げ

ホワイトゴールド


 クリーニングさせてもらったカルティエの2本のリングです。
地金はK18ホワイトゴールドです。
市販されているホワイトゴールドには、通常ロジウム仕上げが施してあります。
「メッキ」→「仕上げ」と最近は呼ばれるようになりました。
言葉は違っても、内容は同じです。
「メッキ」という言葉に、「メッキが剥げる」マイナスイメージがあるのだと思います。
メッキは漢字で「鍍金」書きますが、日本では1400年前から大仏様をメッキする技術が中国から伝授されたそうです。
話が逸れそうなので、元にもどして・・・

皆さんが知っているように金は黄色いです。
パラジウムとその他の金属を金に混ぜ、白身をだしますが、
やっぱりまだ少し黄色いので、上からロジウムをメッキします。
ホワイトゴールドが何故生まれたか・・・
これも話が長くなりそうなので・・・やめておきます。

なので皆さんがお店で見ているホワイトゴールドは実はロジウムの色なのです。
JJA(日本ジュエリー協会)では、地金の色をもってホワイトゴールドと呼ぶことできるそうですが・・・
クリーニングの為に、メッキ剥いでみるとビックリするぐらい黄色い地金が表れたりする時もあります。
写真のリングは右が剥がす前、左が剥がした後です。
このリングはメッキをかける必要がないぐらい白い色合いです。
丁寧に鏡面仕上げして、脱脂後、再度ロジウム加工を施して、お渡ししています。

当アトリエで使用するホワイトゴールドは、ご説明後メッキのご希望がないようでしたらロジウム加工していません。
とて〜〜〜〜〜〜も高価な金属ですので・・・ひょえー
どのくらいかって?1gでプラチナの2倍以上の価格です。



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Posted by SgeSmith(シゲスミス) at 19:33│Comments(0)修理
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